マーブル色のパルース

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DIABOLICK LOVERS BLOODY BOUQUET 無神アズサ (今更)ネタバレ感想

 

 私はDIABOLIK LOVERSとの出会いをきっかけに2次元の世界に転がり落ちた。推しは無神家の四男・無神アズサである。なぜ彼が推しであるかという話はまた別の機会にさせていただくとして、今回は2016年2月17日に発売された「DIABOLICK LOVERS ドS吸血CD BLOODY BOUQUET Vol.11 無神アズサ(CV.岸尾だいすけ)」(タイトル長い...)の感想を今更書きたいと思う。このCDを購入したのがもう約4ヶ月前という事実に震えながらできるだけ冷静に書き進めていく。

 

※ 超絶ネタバレです。ディアラバシリーズの他作品の話も出てきます。貶しますがちゃんと愛はあります。また、BBシリーズでは全編通して主人公の名前は出てきませんが、私の中ではアズサくんの相手は自分というよりユイちゃんなので、ここでは主人公=ユイちゃんという設定で感想を書かせていただきます。苦手な方は閲覧ご遠慮ください。

 

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1.青空と花冠

冒頭のひとりセリフ。

 「自分を、傷つけることは、存在価値を確認するために、必要なことだった。でも、イヴと出会って、全てが変わったんだ。自分を大切にするということ、俺を必要としている人がいるということ、全て、彼女が教えてくれた。気づけば傷つけることを止めていて、今は、次第に消えていく傷跡を見ても、何も...思わない。だって、イヴがそばにいてくれるから。彼女さえいてくれればそれで良かった。俺には、もったいないくらい、幸せだった。」

このセリフはMB(MORE BLOOD)での出会いからDF(DARK FATE)エンディングあたりまでを要約したようなセリフですね。セリフにもあるようにあるように出会ったころのアズサくんの頭の中は、「自分の存在価値=傷つけられること」だったわけですが、ユイちゃんに出会うことで、「自分の存在価値=ユイちゃんの存在」に変わったわけです。そしてアズサくんにとっての『幸せ』は、この存在価値が自分の中で見いだせていることと言って良いと思います。ただしこの時点では「ユイちゃんの存在」、つまり「ユイちゃんそのもの」で自分の価値基準が止まっていることがポイントで、ストーリーを通してこの価値観が彼の中でどう変わっていくのかが個人的にアズサくんBBの見どころだと思っています。

 

さて前置きはこのくらいにしてストーリーに入っていきましょう。

最初の舞台はエデンのお花畑です。DFのアズサくんルートをプレイした方はご存知だと思いますが、Vampire ENDでアズサくんとユイちゃんはエデンで二人だけで幸せに過ごすことになりました(ざっくり)。今回のBBはその続きでエデンで暮らす二人が描かれているようで、少し寂しいですが兄弟の話は一切出てきません。

そして第1章はお花畑で戯れる二人が描かれます。いわゆるリア充爆発しろ的な平和な内容が続く感じですね。

なんでこの章は個人的ハイライトだけ。

一番最初にアズサくんが、「はい、イヴ、この花、すごく綺麗なんだ。だから、君にあげるね。枯れないから平気だよ、これは、エデンに咲く花だから。摘まれても生き続けるんだ。」 っていうセリフと共にお花をくれるんですね。相変わらずなんでもありだな...とか思いながら、ウワーー、アリガトウって受け取るユイちゃん想像してたら、「ああそうだ、せっかくだから、花冠にしてあげる。」っていうセリフが続いて、「一生に作ろう?」ってユイちゃんと一緒に作ってるはずなのに、「...あれ、どうして...?ぐちゃぐちゃになっちゃった...」って自分からww作ってあげるってww言ったのにwww作れないアズサくんwwwwあほ可愛い。

 

そのあとはまあ...「もっと近くで作り方教えて?そこじゃなくて、ここ。俺の足と足の間...」とか言ってry(お察しください)...もう糖分はいらないんじゃあああああってちゃぶ台返ししたくなる感じですがこのあとの展開とのギャップを考えるとどのキャラクターでも冒頭はこんな感じで甘々になってるのかなと。

しかし章の最後はユイちゃんが作ってアズサくんにプレゼントしてくれた花冠が、「ありがとう...一生、大切にするね」って言った瞬間風に飛ばされる上に突然の豪雨に襲われて自宅に戻ることを余儀なくされてもう散々ww

また分かり易いフラグではあるんですけどね。

 

 

2.漆黒の花束

 この章も途中まではある意味糖度100%♡♡な内容が続きます。

急いで自宅に戻ったものの全身びしょ濡れになってしまった模様。

「風邪を引いちゃう...ほら、イヴ、着替えよう......大丈夫、ここには誰もいないから。俺だけなら、いいでしょ?イヴ、お願い、俺にやらせて?」

そういう問題じゃないと思うな(棒)

 

そして鳴り響く雷。

「もしかして、雷が苦手?...大丈夫だよ、こうして、俺だけ見てて?そうしたら、怖さなんて消えちゃうよ?(ちゅっ♡).......だめだ...俺、イヴの血が欲しい...もらってもいいよね?...抑えられないよ、君が欲しくて堪らない...優しく吸ってあげるから...ね?」 

え?(困惑)

 

 

_人人人人人人人人人_
> 突然の吸血衝動 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

「一緒に...気持ち良くなろ?」

 

アウトです(真顔)

 

~お好きな吸血音を想像してください~

 

「あ、そうだ...ふふふ...君を縛ってあげる。腕も、足、動けないように......おとなしくしてて?あと、少しだから......うん、いいね、すごく良い...これでずっと、楽しめる...たくさん、喜ばせてあげられるよ。可愛いイヴ、いっぱい鳴いて?」

「可愛い顔、もっと見せて?ねえ、こっち向いてよ......。そう?嫌って言うなら...こうして、何も見えなくなれば怖くないよね?...あのね、視覚が遮断されると、他の感覚が研ぎ澄まされるんだって。イヴはどんな風に反応するのか...ふふ、試してみたいな....君も気になるよね?わかるよ...だって、軽く足を触っただけで......イヴ、可愛いね...じゃあ、これなら...(耳にふーっ♡)...どう?気持ち良い...?」

すみませんちょっと何言ってるかよくわかんないっす(困惑)

 

「可愛いイヴをたくさん見せて。俺の牙、感じて。それで、俺のことだけを考えてほしい。ずっと...ね...」

たくさん突っ込みを入れてしまいましたがこのあたりからもアズサくんの「自分の存在価値=ユイちゃんの存在」という価値観が読み取れる気がします。冒頭でも触れたようにこの時点では「ユイちゃんそのもの」で自分の価値基準が止まっているんですよね。もっと言うとアズサくんは「ユイちゃんからの愛」だけに存在意義を見出しているのだと思います。

 

「痛かった?いっぱい吸っちゃってごめんね...(中略)ごめん、もうしないよ。だから、そんなに慌てないで?...ねえ、イヴ、ごめんね、許してくれる?たくさん、いろいろしちゃったこと...」

 

 

_人人人人人人人人人人_
> 突然の反省モード <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

あれ....乱暴するだけして最後にもうしない、ごめんってひたすら謝るのって...

 

もしかして:DV男の典型

 

しかし大聖母ユイちゃんは許してくれたようです。

「...ありがとう...もっときつく抱きしめて...君には俺が必要だって、少しでも感じたいんだ...こうしてると、君とひとつになれたみたい...優しいイヴに、お礼...(ちゅっ♡)...それに、さっき噛んじゃったところにも...(ちゅっ♡)......俺、こうしてるだけでも幸せなんだ。抱きし合っていると...トクン、トクン、って君の心臓の音が聞こえて...それが、心地よくて...このまま、時が止まっちゃえばいいなって...そう思えてくる......」

漫画とかで「トゥクン...//」っていうのよくあるけどこれセリフでリアルに言う人はじめて見たわwwww斬新すぎてもう耐えられなかったww

 

このあとアズサくんはおねむになってしまったようで、二人で一緒に寝るところで一旦場面が終わり、ひとりセリフがありますが割愛します。

 

そして恐らく次の日の朝、ピンポーンと家にお届け物がくるところに場面が変わります。

受け取ったのはユイちゃんだったようですが...

「その足元の花束、何?誰がこんなものを届けに来たのかな?黒い薔薇なんて、気味が悪いね......ん?どうしたの?..そう?でも、なんだか、顔色が悪いよ?大丈夫?...貧血かもしれないし、今日は寝ていたほうがいいよ...ベッドまで連れて行ってあげる...ごめん、このカード、ちょっと持っててくれる?...どうしたの?......なら、いいけど...じゃあ、はい、背中に乗って?」

 

ユイちゃんを寝室まで運ぶ足音と共に再びアズサくんのひとりセリフが入りこの章は終了します。

「寝室へと向かい廊下を一歩一歩進みながら、俺は、嫌な予感を覚えていた。そして、予感は的中する...眠った彼女から離れて玄関へ戻ると、さっきまであったはずの黒薔薇の花束が、消えていた。どうしてなのか気にかかったけど、すぐにそれどころじゃなくなった。だって、彼女の体調が日に日に悪化していくんだ...どんなに願っても、献身的に看病しても、決して良くなることはなかった。この状態が続けば、彼女はどうなってしまうんだろう...俺たちはずっと一緒にいられるのかな...そんな不安が頭の中を支配して、俺は恐怖に怯えていた」

 

 

3.ナイフの切れ味

 献身的にユイちゃんを看病するアズサくん。

「早く治るといいね...イヴ、一緒に頑張ろう。...大丈夫、イヴが俺に謝ることなんてないよ...そばにいるよ、君が寝ていても、ずっと離れない...だってもし、イヴに何かあったら...そうしたら、俺は......」

このあとアズサくんが冒頭で二人が出かけていた花畑からお花を摘んできてプレゼントしてくれるんですが、ユイちゃんはそれを跳ね除けてしまいます...ひたすらお互いに謝る二人...まだ事情を知らないからこそ、愛してるからこそ、相手の気持ちを考えすぎてこういう行動をとらざるを得なくなってしまっているんですよね...切ない......

しかしここでアズサくんが勇気を振り絞って踏み込みます。

「ねえ、イヴ...俺に、何か隠していることはない?...本当は、何かがあったんじゃないの?あの、黒薔薇......やっぱり...イヴのことが好きだから、それくらい、わかるよ。俺、君の役に立ちたいんだ。全部教えて、あの朝、何があったのか.....嫌、なの?俺、そんなに頼りない?...じゃあちゃんと言って。隠さないで、不安なんだ、イヴに必要とされないことが...だから、お願い

(うん...ぶっちゃけ頼りないよ...って応答しちゃったのは内緒です。)

 

ぽつぽつとあの朝の出来事を話してくれるユイちゃん。

※黒薔薇によって何が起こったかは公式サイトを参照してください

 

「...どうしてこんな大事なこと隠してたの?...ねえ、なんで黙ってるの?...教えて、どうして俺に言えないのか、教えてよ!!...あ、ごめん、君が心配で、つい...痛かったよね?

ここすごく良かった。

アズサくんって、公式のプロフィールでは「弱気系ドS」っていう記号がついてたと思うんですけど、それがまさにこれだなと。このシーンではアズサくんがユイちゃんへの不信感からきつく当たってしまっている一方、心の底からその不信感を抱くことはできなくて、もっと言うと本気できつくあたることも彼にはできなくて、だからすぐに謝って。もちろんそれが彼らしさであり彼の優しさを体現してるわけのですが、個人的にとても、ああ、アズサくんらしいなって思いました。

 

「でも俺、不安なんだ。君と一緒にいられなくなるかもしれないなんて、嫌だよ......迷惑なんて思わないよ。だって俺は、君に必要とされたいんだから。かつては、痛みだけが俺の存在理由だった。自分を傷つけて、俺はここにいるんだってことを、ずっと確かめてた...けど、今は違う、隣には君がいてくれる。君がいるから俺もここにいられるんだよ。もし、君と離れることになれば、俺は生きる理由を失ってしまう...そうなればまた、俺は、自分を傷つけるだけ...だから、君と離れないためにできることならなんでもする。吸血で呪いが解けるなら、ずっと、ずっと吸い続けてあげるよ...お願い、イヴ、俺はもう、何も失いたくないんだ...どうか俺から、存在理由を奪わないで

はいきましたこれですよ。ずっと触れている通り、「自分の存在価値=ユイちゃんの存在」っていう価値観がこのセリフからよりはっきりわかります。もっと踏み込んだ言い方をしてしまうと、アズサくんが考える自分の存在意義って言い方は悪いですけどここではまだすごく自分本位なんですよね。「君に必要とされたいんだ」っていうセリフからも読み取れるように、「自分が何かすること」でなはく「してもらうこと」が存在意義に繋がっています。だからこの言い方も良くないですけど、必要とされれば誰でもいいのかなっ思われても仕方ないんじゃないかと。されそれがどう変わっていくのか...!

 

ユイちゃんの血を必死に吸うアズサくん。しかし黒薔薇によって毒がまわっているユイちゃんの血を吸うのは苦しいようで、見かねたユイちゃんはアズサくんを止めようとしますが...

「止めない...君を助けられるなら.....俺なんかどうでもいいんだよ...大切なのは、イヴ...君だけ...いいの?君がおとなしくしてくれないのなら、昔みたいに、俺は、自分を傷つけるけど?...(シャキーン)......このナイフ、イヴに見せるのは、久しぶりだね...ずっと使っていなかったけど、でも、ちゃんと、磨いていたんだよ?

 

 

ナイフキタ━━(゚∀゚).━━!!

これを待ってたよ!!!

なんていうのは私の感想でユイちゃんはもちろんアズサくんの腕を必死に掴んで制止します。

 

「...無駄、だよ...君の力じゃ、俺には、勝てない...ほら、手を離して?君は、おとなしくしているだけで、いいんだ。簡単なこと、だよね?俺は、本気だよ。君がうなずかないのなら、どんな手を使っても...!!......ふふふ、そう、始めから、受け入れていれば良かったんだよ...今、呪いを解いてあげるからね...」

苦しみながらも、まだ...まだ...と吸血を続けるアズサくんですがやはりユイちゃんは見ていられず再び止めようとします。しかし...

「...言ったよね?逃げようとしたら...こうするって...!!!」

 

グサッ

 

「はあ、はあ...ふふ、ふはははははは、この痛み、懐かしい...(恍惚)...なんだか苦しさも、少しだけ、和らいできた気が、する.....ああ、もっと、もっと、欲しい...」

 

グサッ

 

「う、うう、ふ、ふふふふふふ、はあ...気持ち良い...ああ...」

 

 

私「お前まじか」

 

いや、なんていうか、だいさく先生すげーよ...この文字だけでは伝わらないアズサくんのセリフの最高の気持ち悪さ(褒め言葉)

私の中でアズサくんBBのハイライトは間違いなくこちらです。本当にありがとうございました。

 

そしてそれに続くセリフがまた良い。

君を、助けられるのなら、どれだけずるくたって、良い。俺はどうしても、君と離れなくないんだ....ほら、次は、腕からだよ...いいよね?.......足りない、もっと..........ごめんね?でも、お願いだから、嫌いにならないで

先ほどアズサくんが考える自分の存在意義は自分本位だっている話をしましたが、それって彼の「弱気系」からきてるものだと思うんです。で、そのことをもしかしたらアズサくん自身は自覚してる部分があるんじゃないかとこのセリフを聴いて思いました。自分に自信がないからこそ、「自分本位の愛を嫌いにならないで」って言ってるんですよね。

 

そんなこんなで再び自分の腕にナイフを刺して一人で気持ち良くなっていたアズサくんですが、最後のひとりセリフではこんなことが語られています。

「久しぶりのナイフの傷は、温かくて、痛くて、満ち足りた気分にさせてくれた。だけど、何かが足りなかった。イヴといたときに感じられる幸せとは何かが違っているんだ。やっぱり、俺には彼女が必要なんだと思う。だけど、このまま呪いが解けなければ、そのときは、俺も...」

 

 

4.幸せの定義

 ユイちゃんを吸血したままその途中で気を失ってしまったアズサくん。しかも毒のせいか目がほとんど見えなくなっているというオプション付き。

多分目が覚めたアズサくんに対して泣きながら「もうやめて...」って言ってるユイちゃん。

「なんで?呪いは解くよ、絶対に。だって、そうしないと、俺は、どう生きていけばいいのか、わからないんだ...ほら、見える?俺の傷、こんなにたくさん増えたんだ...もう、傷つけてほしくないんだよね?だったら、そんなこと言わないでよ...どうして?俺のこと、嫌いになった?....なら、なんで?...お願いだから、吸わせてよ、嫌がらないで...」

いいですね、ここも弱気系が見事に表現されてGoodです。

 

そしてここでユイちゃんは自ら死を選ぶとアズサくんに話します。

「え...死ぬって...本気なの...?それじゃ、本当に、離れることになるよ?...イヴは、それでいいの?......わかった...それなら俺も、君と一緒にいることを選ぶよ...一緒に死のう、イヴ...死んで、二人で幸せになろう?どうせ俺は、君がいなければ、生きていけない。だったら、最後も、一緒に、終わらせればいい...呪いから解放されたその先で、幸せになろう...それが、どんな場所でも、俺は構わないから......いいよ...だって、俺には、もう、君以外の誰かなんて必要じゃないから。こうして、寄り添えなくなっても、俺のものでいて...俺も、永遠に、イヴだけのものだから...」

まあそうなりますよね(達観)。セリフの中にもありますけど「自分の存在価値=ユイちゃんの存在」アズサくんにとって「死」なんてもはや怖いものではないんですね。というよりユイちゃんはアズサくんがこう返してくることをわかってて自らの死を示しているのだと思います。あと「君以外の誰かなんて必要じゃないから」ってセリフがありますけど、兄弟のことはもういいの?ってちょっと切なくなってしまいました。もちろんそれだけユイちゃんのことが大切ってことでそれはそれで美しいんですけどね。無神は4人揃って最高だろ?な私としては少し...笑

 

アズサくんは死ぬなら最後に行きたい場所があると言い、いつものお花畑にやってきます。青空の下、これまでのユイちゃんとの思い出を語るアズサくんですが、「それも...今日で、終わり...」といよいよ死を決意します。

「...このナイフで、お互いのことを刺せば、全てから、解放される...俺とイヴは、ここで、世界とさよならするんだ......俺の心臓は、ここ、だから、ちゃんと、覚えておいてね...外しちゃ、だめ、だよ...まずは、君が俺の心臓を一突きするんだ。ヴァンパイアは、生命力が、強いから、俺は、その隙に、ナイフを抜いて、君の...心臓に......」

このシーンはDFアズサくんルートのManservant  ENDを思い出して泣きそうになった人も多いんじゃないでしょうか...完全にデジャヴですけれども...

 

そしてここでようやくあることに気が付くアズサくん。

「ねえ...ひとつ、聞いてもいい?...俺たち...これで、幸せになれるのかな?...死んだあとも、ずっと、一緒にいられるのかな?今みたいに、ずっと.........そうだよね、死後のことなんて生きていたら知らなくて当然だ...でも、信じていれば、きっと...一緒に幸せになれる、よね?そう、なんだよね?」

 

カシャーン

(ここでナイフがアズサくんの手から落ちる)

「...う、ううん...違うよお..こんなの、違う...全然、幸せじゃない。死んで幸せになれるなんて、ただの願望だよ...俺、ずっと勘違いしてた...君が一緒にいてくれるのなら、どんな形でもいいって、それが俺にとっての幸せだって、そう思ってた。でも間違いだったんだ...生きていなくちゃ、幸せになんて、なれないよお...君の姿も青空も、今じゃ何も見えないけど、こうして、感じることはできるんだから...」

 

無神アズサ(17)、ガチ号泣。

 

いや、なんていうか、だいさく先生すげーよ(再)。アズサくんのこの女の子みたいなんだけどでもアズサくんらしい男の子の声でここまでリアルな泣き芸ができるって......さすが性別:岸尾だいすけ

 

「俺の傍に、確かにあるんだ...大好きな、大切なものは、ここに、あるんだ...ねえ、イヴ、俺、強くなるから、君を守れるように、幸せにできるように。だから、生きよう、最後まであきらめたくない。あがいて、立ち向かって、それで必ず、呪いを解いてあげる。そうして、君と生きていきたい。本当に意味で、幸せになりたい..........ありがとう...俺が、ここにいて良いって思いえるのは、幸せを感じられるのは、君と一緒に、生きていくことなんだ。だから、何があっても、あきらめない。絶対に逃げないって、誓うよ。どんなときも、絶対、に一緒にいようね。イヴ、ずっと、君だけを、愛してる...(ちゅっ♡)

 

 

 

( ;∀;)イイハナシダナー

 

キラーーーーン

 

「......!?!?......今、何か......あれ、君の顔が見える...夢、なのかな?君のことが、ちゃんと、見えるんだ...それに、身体も楽になってきて......ごめん、イヴ、少しだけ、血、吸わせて?......本当だ、もう、苦しくない...それに、いつもの美味しい血の味に戻ってる......良かった...君も俺も、ずっと二人で生きていけるんだね...つらい顔、させてたよね...ごめんね、イヴ......え?本当だ、俺もいつの間にか、泣いちゃってたみたい...君といられることが嬉しくて、つい...」

 

ファーーーーwwwwあんなに号泣してたのに自分では気がついてなかったのwwwwなんなのド天然なのあほ可愛い。

あと先ほども少し触れましたけど、ユイちゃんは最初から自分の死を示せばアズサくんも死を選ぶことをわかってただけじゃなく、こうして彼が「死」=「幸せ」ではないことに気が付くこともきっとわかった上で行動していたんでしょうね。さすがユイちゃん様、やっぱり只者じゃない。

 

「ほら、笑おう?せっかく呪いを乗り越えられたんだから......ふふふ、くすっぐたい、イヴ...どうしたの?何だか、いつもと、違うね......そっか、俺も一緒にいられて嬉しいよ...大好き......あの、黒薔薇のブーケ、どうして俺たちの元に届いたのかはわからないけど、でも、呪いは解けたんだ...君が無事ならそれでいい...」

 

約一名心当たりあり過ぎる人物がいるけどな......カー〇ハイン〇、お前のことだよ。どーせどーせ、本当の意味での幸せを二人自身で見つけるための手段だなんだとか言って〇ールハ〇ンツが黒薔薇の花束を届けさせたんでしょ!!そうなんでしょ!!!だいたいエデンに贈り物って時点で限られた人物しかできないことくらいこっちは簡単に予想でk(強制終了)

 

「幸せだよ、俺...これが、俺が求めてた本当に幸せだったんだ......ふふ、すごく、嬉しい...君と同じ気持ちでいられるなんて......ねえ、イヴ、結婚しよう...俺には、君が必要なんだ...だから、俺だけの花嫁になってほしい........」

 

 

 

......え??(困惑)

 

 

 

 

 

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_人人人人人人人人人人_
> 突然のプロポーズ <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

 

おい、おい...待ってくれ........あまりにも唐突なプロポーズすぎやしないか???だってさっきまですごくいい流れだったよ??冒頭からずっと言ってる通り、「自分の存在価値=ユイちゃんの存在」だったアズサくんの価値観が、「自分の存在価値=ユイちゃんを幸せにすること」に変わったんですよ。「してもらう」っていう自分本位だった自らの存在価値が、自分の行動によって形成されるもの=「する」という能動的な幸せによって形成されるんだっていう価値観に変わったんだよ!?でもそれと「結婚」って直結はしないよね??いやまあ彼の中ではそうなのかもしれない、「君を幸せにすること」=「結婚すること」なのかもしれない。でもさ、そうだとしたら「結婚しよう」に続くセリフが「俺には君が必要なんだ」になっちゃってたらさ、

 

 

完っ全に振り出しに戻っとるやないかーい!!!!!

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もうね、アズサくんBBを感動しながら聴いてましたって人には誠に申し訳ないんですけど、個人的にアズサくんBBはここが本当に本当に残念で......さっきも言ったようにプロポーズまではすごく良かった。アズサくんの「弱気系ドS」もセリフの中で随所に表現されてたし、何よりそんなアズサくんの中での「自分の存在価値」「幸せの定義」がこのストーリーの中で見事に、そして自然に変わっていったのは素晴らしかった。

アズサくんとユイちゃんの関係って、一言で表すと「相互依存」だと思います。MBアズサくんルートのVampire ENDで、ハッピーエンドなのにアズサくんが自分の前から消えておかしくなっちゃうユイちゃんが描かれてたと思うんですけど、まさにあれがその象徴ですよね。で、DFやファンディスクであるVC・ルナパレでもはっきりいってその関係はあまり変わっていないんだと私は思ってます。「ユイちゃんを失うことが怖い」っていうあれですね。決してそれが悪いってわけじゃなくて、少し話は逸れますけど、DFのアズサくんルートなんかは、左手を失ったらユイちゃんを守れない→君を守れなくなったら俺の存在価値はなくなるから捨てられるっていう超理論でおかしくなっていくっていう話で、このCDで変わる前のアズサくんの価値観や「弱気系ドS」が良く生かされててとても良いストーリーでした。ユイちゃんを守るために兄弟を刺すっていうプレイヤーとしては激ツラの衝撃展開はアズサくんにしかできなかったと思います。

で、話を元に戻しますと、ゲーム作品を通してずっと変わってなかったアズサくんの価値観がやっと変わったんだ...!!って感動してたのにプロポーズがあまりにも唐突だから突っ込まざるを得ないんですよ。もちろんこのBBシリーズのテーマは「吸婚」ですから最終的にプロポーズされることは聴く前からわかってるわけです。でもこのアズサくんのセリフだと価値観の変化にとりあえずプロポーズをくっつけました感がすごいからそりゃちゃぶ台ひっくり返したくもなりますわ。伝われこの怒り。

 

「君を幸せにすること」と「結婚」が一言でいいからイコールで結ばれてればもう200点満点でした。例えば、

「君と共に生きて、君を幸せにしていきたい...イヴ、俺は、幼い頃、孤独だった...でもルキと、コウと、ユーマと出会って、家族ができて、初めて『幸せ』っていうものを知った...俺にとっての幸せは、『家族』そのものにあるんだ...だから、君とも同じ形で『幸せ』を築きたい......だからイヴ、結婚しよう」

とかさ!?

 

私が今適当に考えただけでもまあまあいい感じに繋ぎになったよ!?←

まあ自画自賛も入りましたけどもたったこれだけですごく良くなるのに本当に勿体無いの一言に尽きるんですよね......

 

 

「ありがと...もう、どこにも行かせない......!(ちゅっ♡)...永遠に、何があっても話さないから...これからは、正真正銘、君は俺だけのものだよ(ちゅっ♡)

 

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(画像はイメージです)

 

くっ、仕方ない、アズサくんの笑顔に免じてここは許してあげ...

 

 

 

 

 

 

 

るわけないだろおおおおおお!!!!!!

 

 

私「せんせーい!!!さっきからずっとアズサくんが何でもキスでごまかそうとしてきまーす(T_T)」←

 

 

5.魔法をかけてあげる

幸せな結婚準備風景まとめ。具体的には結婚式で着るタキシードとウェディングドレスを選びに来た二人の話で、お決まりの、ウエディングドレス姿見て綺麗過ぎてびっくりして言葉がデテコナカッタヨーーっていうあれ。あとアズサくんがひたすら「好きだよ。俺、幸せだよ」って言う最終章にして流れ作業ゲー。以上。

 

......これだけで終わらせるものなんか申し訳ないのでこれだけでこの章の雰囲気が伝わる且つ個人的にツボだったセリフだけ載せたいと思います。

「こういうときの感情、なんて、言うんだっけ...うまく、言葉が出てこないや......ああ、そう、『幸せ』だ。俺は今、すごく幸せ......ねえ、イヴ、目、閉じて?もっときれいになれる魔法、君に、かけてあげる。うん...そのまま、少しだけ、待ってて?......はい、もう開けて、大丈夫だよ...花嫁にはってくれる君へ、プレゼント、前に教えてもらった花冠、もう一度、作ってみたんだ......ねえ、この花冠の花、見覚えはない?呪いにかかっていたときの君に、見せてあげた、花、それで作ったんだよ。花畑を歩いていたら、たくさん咲いている場所があったんだ。あの日は、うまく渡せなかったけど...でも、プレゼントし直したかったから......これを付けて、結婚式に出てほしい...今度は、もらってくれるよね?」

 

呪いにかかったユイちゃんを献身的に看病するシーンで、ユイちゃんが少しでも元気になるようにとアズサくんがプレゼントした花をユイちゃんが跳ね除けてしまったシーンのことですね。あなた意外と根に持つタイプよね。

 

あ、ちなみにこのあとアズサくんが「ねえ、イヴ、キスして、ほしいな?」って言うんですけどこれはまじで銀河系一可愛くて私は大気圏に突入しました。オシアワセニーー

 

 

 

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6.キャストフリートーク(初回限定盤特典収録)

本編の雰囲気とは打って変わって爆笑必至の岸尾ワールドがここにwwwwあれ、こっちが本編だったかなwwww←

一応初回限定盤特典なので本編のように一字一句書き起こしたりはしませんが、ツボポイントを頑張って3つにまとめたのでそこからいろいろお察しいただければと思います。

  • ダミヘのまましゃべる→基本右耳からしか聞こえない
  • 森久保祥太郎モノマネ声優としてシンくんの声への思いをひたすら熱く語る
  • アズサくんへのメッセージを求められるも一言「うーん、良かったね、ですね」でまさかの終了

 

私のエデンはここにありました(昇天)

 

【完】

 

 

 

 

長くお付き合いいただきありがとうございました。念のため申し上げておきますと無神アズサは素晴らしいキャラクターであり私は彼のファンです、安心してください。

最後の最後に余談なのですが、このアズサくんBBを聴いて私がイメージソングとしてぴったりなんじゃないかと思った曲があるのでその曲と歌詞を抜粋させていただいてこの記事を締め括ろうと思います。

それでは聴いてください、AKB48で、「なんて素敵な世界に生まれたのだろう」

お粗末様でした!

 


なんて素敵な世界に生まれたのだろう AKB48 TeamA 4th

 

「なんて素敵な世界に生まれたのだろう

僕のそばにはいつでも君がいてくれる

なんて素敵な世界に生まれたのだろう

まるですべてが光に満ち溢れている

誰かと出会い愛して愛されるだけで...」

 

「愛に素敵な世界を教えられた

みんなそのこと

最初は気づかないけれど...

愛に素敵な世界を教えられた

君がいたからようやく僕にもわかった

もっと誰かを愛して愛されてごらん」